賢一 kenichi

人形の声を
かたちに。

日本を代表する人形作家として数々の名作を残した
「鈴木賢一」の魂が息づく上質な雛人形。

賢一の魅力

岩槻木目込人形の
歴史をつくり上げた賢一

日本を代表する人形作家として数々の名作を残した、鈴木賢一。
岩槻木目込人形の歴史は<賢一>以前・以後に分かれると言われるほどです。
細部にも妥協を許さず、襲(かさね)まですべて正絹を使用し作られている、本物志向の雛人形。

人形との会話を楽しみ、
真の人形”を作る

賢一は、人形との会話を楽しむことで、”真の人形が作れる”と言葉を遺しています。
「こちらから語りかけると、人形からも語りかけてくれる」そんな人形に対する感性が、どこか意思を持ったような凛とした人形を作り上げるのでしょう。

賢一が高めた雛人形の芸術的な価値。
   その技術は今も受け継がれています。

「常に人形とともに生きる
賢一の姿勢は今も生きています

天皇、皇后両陛下への献上品にもなった作品を作った賢一。
また、「美術織物」龍村裂を人形業界で初めて使用するなど、独創性を込めた作品を発表していきました。
伝統工芸のもつ創造性や芸術性を高めながら、そして賢一はその高い技術を隠すことなく弟子に受け継いできました。

人形作家 賢一について

大正7年9月19日
東京市浅草に生まれる
 
昭和6年
野口春彦氏に師事
昭和8年
師のご逝去にともない兄の野口光彦氏に師事
昭和15年
童宝美術院展初入選
昭和17年
結婚
昭和28年
第5回現代人形美術展特選
昭和31年
第12回日展入選
昭和39年
岩槻へ転居、東玉工房主任作家就任
昭和51年
日本工芸会正会員となる
その後、日展、日本伝統工芸展等各展覧会に入選、入賞多数
昭和54年
通産大臣認定伝統工芸士に認定(第1回)
昭和55年
埼玉県知事より「平安童・歓び」を皇太子殿下(現天皇)に献上
昭和57年
東玉人形学院開校指導にあたる
昭和63年
美智子妃殿下(現皇后)、紀宮様東玉総本店ご見学。製作実演をご披露
平成2年
勲六等瑞宝章受章
平成5年
埼玉県知事のご希望で皇太子殿下ご夫妻ご成婚祝のお人形製作し、天皇、皇后両陛下へ献上(寿々喜雛)
関東知事会議で十都県の知事ご夫妻がご来店、人形づくり体験学習をご指導
平成14年
東玉創業150周年記念作品展開催作品集「創作人形の世界 鈴木賢一作品集」発刊
平成16年
埼玉県無形文化財の認定を受ける
平成17年~18年
月刊誌にんぎょう日本「人形師の系譜」12回に亘り紹介される
平成18年
さいたま市文化賞受賞
平成22年6月22日
逝去
現在、鈴木賢一の魂は「東玉工房賢一」のブランドとして生き続けています。